組み込み機器とは?組み込み機器の例、構成、設計事例、IoTとの関係について解説!

組み込み機器とは、コンピュータを埋め込み、ある特定の機能を実現したシステムを用いて作られた機器のことを言います。当記事では、組み込み機器とは?組み込み機器の例・構成・設計事例・IoTとの関係について詳しく解説します。組み込み機器の基礎知識を知りたい方に是非読んでいただきたい記事です!ぜひご覧下さいませ。
【無料ダウンロード】組み込み機器・ハードウェア設計入門
組み込み機器・ハードウェア設計製作.comでは、技術資料を無料で発行しております。
組み込み機器の基礎知識や設計開発のポイントについて分かりやすくまとめた資料となっており、
新任設計者のための教育用だけでなく、ベテラン設計者のため知識の復習用としてご活用いただけるものとなっております。組み込み機器の設計開発 入門書として是非ご活用いただき、皆様の設計開発のお役に立てれば幸いです。

組み込み機器とは
組み込み機器とは、コンピュータを埋め込み、ある特定の機能を実現したシステムを用いて作られた機器のことを言います。
携帯電話やカーナビゲーション、デジタルカメラなどのコンシューマエレクトロニクス製品から、鉄道などのインフラを支える製品など、世の中にはさまざまな組み込み機器が存在しています。
組み込み機器はパソコンとよく対比されることがあります。
コンピュータが組み込まれているという点では、組み込み機器と、パソコンは同じですが、
パソコンは組み込み機器ではありません。
それは、用途が「汎用的」であるか、「専門的」であるかで違いがあるからです。
パソコンは、プログラムをインストールしたり、周辺機器を接続することで、「汎用的」に利用できます。
一方、組み込み機器は、用途が特定されており、「専門的」です。
その用途の点で組み込み機器とパソコンは違うと言えます。
組み込み機器の例
組み込み機器は私たちの身の回りにあふれています。
組み込み機器には、大きく分けて2つの種類があります。
それは、コンシューマーエレクトロニクス製品とインフラを支える機器です。
それぞれでどのような組み込み機器があるのかをご紹介します。
コンシューマーエレクトロニクス製品
洗濯機や炊飯器、冷蔵庫をはじめとする家電など低機能なものから、携帯電話やデジタルカメラなど、小型ながら様々な機能が搭載されたものがあります。
また、オフィスで使うような大型な機器でも組み込み機器が使われており、コピー機、プリンタなどはその代表的なものになります。
インフラ系の組み込み機器
組み込み機器は、私たちの生活を支えるインフラでも用いられています。
鉄道や航空機なども組み込みシステムが組み込まれており、組み込み機器と言えます。
他にも高速道路のETCシステムや鉄道の自動改札も組込みシステムが内蔵されています。
組み込み機器の構成
組み込み機器に必要な構成要素は大きく分けて、組み込みハードウェアと、組み込みソフトウェアがあります。
組み込みハードウェア
組み込みハードウェアには、組み込み機器の筐体(ケース)から、基板、電子部品(プロセッサ、ROMなどの記憶装置)など、組み込みソフトウェア以外のものすべてが含まれます。
組み込みハードウェアについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらもご覧ください。
組み込みソフトウェア
組み込みソフトウェアとは、組み込み機器に搭載されて動作するソフトウェアのことを言います。上述した通り、組み込み機器とは特定用途向けに特化しているため、限定した機能を果たすことを目的とした機器のことを意味します。家電やカーナビなどの電子機器の中に入っている小さな電子回路が、組み込みソフトウェアといいます。組み込みソフトウェアとは、機器に埋め込まれている事から「エンベデッド(埋め込み)システム」と表記されることもあります。
組み込みソフトウェアについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらもご覧ください。
組み込み機器の設計事例をご紹介!
組み込み機器・ハードウェア 設計製作.comでは、組み込み機器の設計・製作を行っております。当社で行った設計製作事例をご紹介します。
設計事例① マルチインタロックボックス 開発

半導体メーカー様より、インターロック回路を独立させた、制御ボックスを開発したいとのご依頼を頂戴しました。
半導体製造装置や上位システムの異常時に、インターロック回路が機能しないというリスクを排除する、という意図がありました。
設計事例② 小型波形スコープ 開発

電子機器メーカー様向けに小型波形スコープを開発した事例です。 お客様より以下のご要望を頂戴しました。
①一定の圧をかけて、スイッチを押した際のクリック感が問題ないか判断したい
②クリック感に問題がないかどうかを、波形の形状の良否で判定したい
当初、汎用品のオシロスコープの導入を検討されていましたが、オシロスコープでは波形の形状を判定することができないため、特注の組み込み機器の製造が可能な当社に御相談頂きました。
設計事例③ 光学ドライブ用試験装置 開発

音響機器メーカー様より、光学ドライブを10台同時に試験できる試験装置を製作してほしいとのご依頼がありました。
各製品に対して一台の試験装置を製作すると、高コストになると同時にスペースも取ってしまうため、1台の試験装置にて対応したいというご要望でした。
組み込み機器とIoT
IoTは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」と翻訳されます。
産業に関わる機器から家電に至るまで、あらゆるモノがインターネットに繋がることでリアルタイムで状況を把握し、遠隔で機器を操作したり、状況に合わせて動作させることが可能となります。
IoTが普及することで、これまで世の中に無かった、より高い価値やサービス生み出したり、生産性の向上が可能になります。
IoTは近年注目されている概念ですが、その普及のカギを握るのがセンサーです。
センサーによって、ある対象物の視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚情報をデータ化して、その蓄積されたデータに基づき、情報を把握し、最適化された動作を行うことができるようになるのです。
センサーはまさに組み込みシステムであるため、センサーが搭載された機器は組み込み機器と言えます。
組み込み機器設計なら組み込み機器・ハードウェア 設計製作.comまで
組み込み機器・ハードウェア 設計製作.comを運営する株式会社アイディアイは、大手精密機器メーカーをはじめとした企業のパートナーとして、組み込み機器・組み込みハードウェアの設計開発代行を行ってきました。
FPGA等、制御関連の設計開発はもちろん、基板設計・装置設計まで一貫して対応し、最適なアーキテクチャを提案します。
また、当社では、組み込みハードウェアの設計だけでなく、基板実装、そして装置製作まで社内で一貫して対応いたします。
大手メーカーのパートナーとして培ってきた設計開発力を活かし、他社にはできない高付加価値な組み込み機器・組み込みハードウェア開発を行います。
技術情報・技術コラム

- 組み込みボード
内部配線を排除する「マザーボード型」Raspberry Pi用拡張ボードの設計手法
当コラムでは、HATのスタック構造が引き起こす厚みの増大・排熱問題・耐振動性の低下といった物理的な限界を踏まえ、Raspberry Piをコンポーネントの一部として1枚の基板に集約する「マザーボード型」設計手法のメリットと実践ポイントについて、内部配線の排除から電源回路の統合・PoE対応まで、製品の小型化・メンテナンス性向上につながる具体的な設計手法を分かりやすく解説します。

- 組み込みボード
古い機械を「スマート化」する。既存設備に後付け可能な、レガシーI/F対応のラズパイHAT開発
当コラムでは、RS-232CやRS-485・4-20mA電流ループ・アナログ信号といった現代のIoTを阻む「レガシーの壁」を踏まえ、Raspberry Pi用の専用拡張ボードを活用して古い産業機器をネットワーク化する「レトロフィット」設計手法のメリットと実践ポイントについて、信号レベル変換とフォトカプラによる絶縁から既存プロトコルのエッジ処理・複数規格の統合まで、過酷な現場でも止まらない設備延命とDX推進につながる具体的な設計アプローチを分かりやすく解説します。

- 組み込みボード
Raspberry Piを「試作」で終わらせない。製品化に不可欠な専用HAT(拡張ボード)開発の進め方
当コラムでは、Raspberry Piを試作どまりで終わらせず製品化・量産化につなげるために、なぜ市販のHATではなく専用カスタム拡張ボードが必要なのかを解説します。供給不安・過剰コスト・信頼性不足という市販HATの3つのリスクから、機能集約による小型化・コスト最適化・品質安定化のメリット、さらに製品寿命を延ばすための回路設計ポイントまで、製品開発の実情に沿って分かりやすく紹介します。

- 組み込みボード
産業現場でラズパイを安定稼働させる鍵。ノイズ・環境対策を施した「カスタム拡張ボード」の重要性
当コラムでは、産業現場でRaspberry Piを安定稼働させるうえで欠かせないノイズ・環境対策の必要性や、市販の拡張ボードでは対応しきれない理由、信号絶縁・サージ保護・ウォッチドッグタイマといった産業用カスタマイズの具体的な設計ポイントについて、実際の現場トラブル事例を交えながら分かりやすく解説します。

- 組み込みハードウェア
効率的な製品開発を実現するハードウェア設計代行の活用メリットと依頼フロー
当コラムでは、ハードウェア設計代行を活用するメリットや、依頼から納品までの標準的なフロー、プロジェクトを成功させるための秘訣について、実際の開発プロセスに沿って分かりやすく解説します 。

- 組み込みハードウェア
ハードウェア設計代行の料金・費用はどう決まる?コストを左右する主要な要素を解説
当コラムでは、ハードウェア設計代行の費用を左右する回路の複雑性や試作回数などの主要な4要素を解説します 。また、料金体系の仕組みや、トータルコストを抑え最適化するための考え方についても紹介します 。

- 組み込みハードウェア
ハードウェア設計代行を依頼する際のポイントと、失敗しないパートナー選びの基準
当コラムでは、ハードウェア設計代行を依頼するメリットや、技術力・透明性・サポート体制というパートナー選びの3つの基準を解説します。製品価値を最大化する最適な協力先を見極めるためのポイントを紹介します。

- 組み込みソフトウェア
マイコン開発をベアメタルで行うメリット
今回の記事では、マイコン開発をベアメタルで行うメリットについて解説していきます。

- 組み込みソフトウェア
組み込みソフトウェア開発におけるベアメタル開発の難しさ
今回の記事では、組み込みソフトウェア開発におけるベアメタル開発の難しさについて解説していきます。

- 組み込み機器
RTOSを用いた組み込みシステム開発
今回の記事では、RTOSを用いた組み込みシステム開発について解説していきます。特徴やメリットも紹介します。


