組み込み機器・ハードウェアの設計開発から装置製作まで社内一貫対応!

組み込み機器・ハードウェア設計製作.com
組み込み機器・ハードウェア設計製作.com

produced by株式会社アイディアイ

技術情報・技術コラム

画像処理とFPGA

当コラムでは、画像処理とFPGAについて紹介します。

>>FPGA置き換えサービス はこちら!

FPGA置き換えサービス

FPGAを用いた画像処理

FPGAは画像処理システムに用いられることの多いデバイスです。FPGAの特徴である高い並列処理能力を活かして、高速かつ効率的に処理を行うことが可能で、画像処理に最適なカスタマイズも行うことができるため、リアルタイムでの画像フィルタリング、エッジ検出、オブジェクト認識を実現できます。

画像処理におけるFPGAのメリット

FPGAをもちいた画像処理には、いくつかのメリットがあります。

最大のメリットは、前述した並列処理能力に起因しており、複数のタスクを同時に処理できるため、高速な画像処理が可能となります。
また、ハードウェアレベルで処理されるため、CPUやGPUと比べて遅延が少なく、リアルタイム処理に適しています。さらに、CPU・GPUと比較して消費電力が低く、エネルギー効率の高い画像処理システムを構築することができます。

画像処理アルゴリズムのFPGA実装

画像処理アルゴリズムをFPGAに実装する場合、ハードウェア記述言語(HDL)を使用します。VHDLやVerilogといったHDLを使って、フィルタや変換アルゴリズムを記述し、それをFPGA上に実装します。
また、最近では高位合成(HLS)ツールを使って、C言語やC++などの高レベル言語から直接FPGAの設計を行う方法も広がっています。

リアルタイム画像処理とFPGA

リアルタイム処理は、昨今の画像処理分野において、かなり重要な要素となっています。例えば、監視カメラシステムでは、FPGAを用いることで映像のリアルタイム解析が可能となり、異常検知や動体追跡が迅速に行えます。また、自動運転車では、FPGAによるリアルタイム画像処理が、道路状況の即時認識や障害物回避に役立っています。

画像処理の観点からみるFPGAとGPU

FPGAとGPUは、どちらも高性能な画像処理を実現するためのハードウェアデバイスですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
GPUは、非常に多くのコアを持ち、大規模な並列処理が可能であるため、高解像度の画像処理やディープラーニングに適しています。
一方、FPGAは、カスタムロジックを構築することで、特定のタスクに対して最適化された処理を実現できます。FPGAは低遅延でリアルタイム処理が求められるシステムに適しており、消費電力もGPUと比べて低く抑えられるため、エネルギー効率の面でも優れています。

FPGAを活用した画像処理システムの構築で必要なこと

FPGAを活用して高性能・高速な画像処理システムを構築するためには、適切なアルゴリズムの選定と効率的なハードウェア設計が不可欠です。
まず、画像処理タスクに最適なアルゴリズムを選び、そのアルゴリズムをFPGA上で効果的に実装するためのHDLコーディングを行います。
また、設計の初期段階でリソース使用量や消費電力を考慮し、最適化を図ることが重要です。さらに、開発環境やツールを活用して、設計の検証やデバッグを行い、システム全体の性能を最大限に引き出すことが求められます。

技術情報・技術コラム一覧に戻る

技術情報・技術コラム

ASICとFPGAの違いについて解説! | 組み込み機器・ハードウェア設計製作.com
  • 組み込みボード

ASICとFPGAの違いについて解説!

ASIC(エーシック)とは、ある特定の用途や分野のために使われる電子機器やシステムに搭載される、「大規模集積回路」の総称で、FPGA とは、Field Programmable Gate Arrayの文字通り、設計者がフィールド(現場)で論理回路の構成をプログラムできるゲート(論理回路)を集積したデバイスのことを指します。

当記事では ASICとFPGAについて、それぞれの違いも含めて詳しく説明しています。

お問い合わせ

組み込み機器・ハードウェア 設計製作.comを運営する株式会社アイディアイは、組み込み機器・ハードウェアの設計開発代行サービスを提供しています。
試験装置や制御機器、組み込みボードなど、設計・開発委託先をお探しの皆様、お気軽に当社に御相談ください。

技術資料のダウンロードはこちらから 技術資料ダウンロ―ド メールフォームでのお問い合わせはこちらから ご相談お問合せ