DMACを利用したCAN通信で高頻度通信を実現
設計内容分類 | マイコン開発 |
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解決できる課題 | 高頻度通信 |
実現したい仕様・課題
一般的に、シリアル通信の場合、変換アダプタを用いてCAN通信を行いますが、小規模マイコンでは高頻度通信が難しく高スペックなマイコンを搭載する必要があり、高コストの原因となります。
CANコントローラ内蔵マイコン+シリアル通信のハードウェア構成で、PCとデバイス間の高頻度のCAN通信を行い、加えて低コスト化を実現したい場合は、以下のような設計のポイントを考慮する必要があります。
設計のポイント
シリアル通信は複数のCAN IDのデータを送受信することになり高頻度の通信となるため、マイコン内蔵のDMAC,DTCを利用して通信制御にかかるマイコンの負荷を落とします。 また、CANコントローラのレジスタ(メッセージボックス)が有限であることから、プログラム上で送信用のみ、FIFOを構成することも重要です。
DMACを使用することで、基板の小型化や低コスト化の実現が可能となります。
補足情報
設計のポイント 一覧
マイコン開発のポイント
- LEDを使用したデバッグ
- MRAMを使用して高頻度書き込みを必要とするアプリケーションの実装
- I/Oエクスパンダ使用による入出力点数の拡張
- 7セグメントLEDのダイナミック点灯でI/O点数の削減
- マイコン制御による制御盤の小型化とコスト低減
- 期待通りの動きをしない場合のマイコンチェックのポイント:未使用端子の適切な処理
- 期待通りの動きをしない場合のマイコンチェックのポイント:電流過多の原因
- 期待通りの動作をしない場合のマイコンチェックのポイント:ビットレートを合わせる
- 優先レベルの設定で、多重割り込み時の正常動作を確保
- 割り込み動作の短時間化で動作レスポンス向上
- DMACを利用したCAN通信で高頻度通信を実現