verilog記述のポイント:output regを使用する
| 設計内容分類 | verilog記述 |
|---|---|
| 解決できる課題 | コード量の削減 |
実現したい仕様・課題
モジュールの出力端子に、always文でクロック同期した値(レジスタ出力)を割り当てたい場合があります。出力用のwireと内部regを別々に宣言してassignで接続すると、宣言や中間信号が増えてコードが冗長になります。記述を簡潔にし、レジスタ出力を素直に表現したいというのが課題です。
設計のポイント
“出力端子を output reg として宣言すると、その出力端子を直接always文の中で代入対象(レジスタ)にでき、内部レジスタと出力用wireを別に用意してassignでつなぐ必要がなくなります。これにより中間信号の宣言が不要になり、コード量を削減しつつ、出力がレジスタ(フリップフロップ)であることを宣言部で明確に示せます。たとえば output reg [7:0] data_out; と宣言し、always @(posedge clk) 内で data_out <= …; と記述すれば、クロック同期した出力レジスタがそのまま構成されます。一方、組み合わせ回路としてassignで駆動する出力は output(wire)のままとします。出力をレジスタ化すると、出力タイミングがクロックに揃い、グリッチ(一時的な信号の乱れ)を抑えてタイミング設計が安定するという利点もあります。なお output reg はあくまで「always内で代入する出力」を表す宣言であり、記述内容によって生成回路が決まる点は wire/reg と同様です(SystemVerilogでは output logic で統一的に記述できます)。
【コード例】
module counter(input clk, input rst_n, output reg [7:0] cnt);
always @(posedge clk or negedge rst_n)
if (!rst_n) cnt <= 8’d0;
else cnt <= cnt + 8’d1;
endmodule”
補足情報
設計のポイント 一覧
FPGA設計のポイント
- verilog記述のポイント:always内の出力はできる限り少なくする
- 定数のビット幅明示
- FPGAによるスキャンコンバータの実装
- ストリーミングデータ参照による高速演算処理
- FPGAによるLCDコントローラの実装
- USB HS FIFOによる高速計測アプリケーションの実装
- verilog記述のポイント:連接演算子を使う
- verilog記述のポイント:複雑な組み合わせ回路にfunctionを使用する
- verilog記述のポイント:wireとregの違い
- verilog記述のポイント:双方向ピン(inout)を使用する
- verilog記述のポイント:モジュールの接続
- verilog記述のポイント:output regを使用する
- verilog記述のポイント:定数にparameterを使う
- verilog記述のポイント:二次元配列
- verilog記述のポイント:ブロッキング・ノンブロッキング
- DCFIFOによりクロックが異なる回路を接続し、開発リードタイム短縮
- PC搭載システムのダウンサイジング
- 複数のSPIデバイスの同時制御
- ソフトコアプロセッサ使用によるマイコンとゲートアレイのワンチップ化
- verilog記述のポイント:case文にはdefaultを必ず記述する
- verilog記述のポイント:クロック分周ではなくクロックイネーブルを使う
- verilog記述のポイント:generate文による繰り返し回路の生成
- verilog記述のポイント:signedを使った符号付き演算
- verilog記述のポイント:除算・剰余演算を避ける
- verilog記述のポイント:演算結果のビット幅と桁あふれに注意する
- verilog記述のポイント:casex・casezの多用を避ける
- verilog記述のポイント:初期値に頼らずリセットで初期化する
- verilog記述のポイント:シフトレジスタの記述
- verilog記述のポイント:エッジ検出回路の記述
- verilog記述のポイント:チャタリング除去(デバウンス)回路
- verilog記述のポイント:パイプライン化による動作周波数の向上
- verilog記述のポイント:演算子の優先順位は括弧で明示する
- verilog記述のポイント:`defineとparameterの使い分け
- VHDL記述のポイント:signal代入はプロセス終了時に反映される
- VHDL記述のポイント:processの感度リスト漏れに注意する
- VHDL記述のポイント:型変換の作法(std_logic_vector・unsigned・signed・integer)
- VHDL記述のポイント:others => ‘0’ を活用する
- VHDL記述のポイント:rising_edge(clk)を使う
- VHDL記述のポイント:列挙型でステートマシンの状態を定義する
- VHDL記述のポイント:record型で関連信号をまとめる
- VHDL記述のポイント:packageで共通定義を集約する
- VHDL記述のポイント:数値リテラルの記述と型の修飾
- verilog記述のポイント:taskで手続きをまとめる(functionとの違い)
- verilog記述のポイント:for文による組み合わせ回路の記述
- verilog記述のポイント:インデックス付きパートセレクト(+:)でビットフィールドを扱う
- verilog記述のポイント:valid/readyハンドシェイクによるデータ受け渡し
- verilog記述のポイント:同期FIFOの設計
- VHDL記述のポイント:subtypeで意味のある型名を定義する
- VHDL記述のポイント:std_ulogicでマルチドライバを検出する
- FPGA利用によるCPU負荷の削減
- VHDL記述のポイント:after句・wait文は合成対象外と心得る
- VHDL記述のポイント:booleanとstd_logicの使い分け
- VHDL記述のポイント:aliasで信号やスライスに別名を付ける
- VHDL記述のポイント:shift_left・shift_right関数によるシフト演算
- VHDL記述のポイント:resize関数でビット幅を変換する
- VHDL記述のポイント:functionとprocedureの使い分け
- verilog記述のポイント:$readmemhによるメモリ・ROMの初期化
- verilog記述のポイント:グレイコードカウンタで多ビット値をドメイン間へ渡す
- verilog記述のポイント:トグル同期によるクロックドメイン間のパルス受け渡し
- VHDL記述のポイント:port mapは名前による結合を使う
- VHDL記述のポイント:直接インスタンス化とcomponent宣言の使い分け
- VHDL記述のポイント:constantで定数を定義する
- VHDL記述のポイント:integerにはrange指定を付ける
- VHDL記述のポイント:属性(’range・’length)で幅に依存しない記述
- VHDL記述のポイント:配列型の定義と活用
- VHDL記述のポイント:genericによるモジュールのパラメータ化
- VHDL記述のポイント:同時処理文(when-else/with-select)とprocessの使い分け
- VHDL記述のポイント:numeric_stdを使う(std_logic_arithを避ける)
- VHDL記述のポイント:signalとvariableの違いと使い分け
- VHDL記述のポイント:std_logicとstd_logic_vectorを使う
- verilog記述のポイント:トライステートはトップレベルのみで使用する
- verilog記述のポイント:ブロックRAMが推論される記述パターン
- verilog記述のポイント:ステートマシンの記述パターン
- verilog記述のポイント:2段フリップフロップによる非同期信号の同期化
- verilog記述のポイント:非同期リセットと同期リセットの使い分け
- verilog記述のポイント:組み合わせ回路のalwaysはalways @(*)で記述する



